トゥピ・グアラニー語族(読み)とぅぴぐあらにーごぞく

世界大百科事典(旧版)内のトゥピ・グアラニー語族の言及

【アメリカ・インディアン】より

…南・北両アメリカの原住民。人類学上はエスキモーとアレウト族を除く諸民族のことをいうが,一般には含める場合もある。そのなかで,北アメリカの原住民をアメリカ・インディアン,中南米の原住民をインディオと呼ぶのが日本では普通である。インディオという呼称は,新大陸を発見したコロンブスが,そこをインディアスと信じ,スペイン国王への報告書に原住民のことをインディオと書いたことに由来する。別称として〈アメリンディアンAmerindian〉〈アメリンドAmerind〉ともいう。…

【グアラニー】より

…南アメリカの先住民集団。トゥピ・グアラニー語族に属するグアラニー語を話す諸部族の総称。かつてのグアラニー族は,ラ・プラタ川の河口からウルグアイ,ブラジルの南海岸,そしてラ・プラタ川をさかのぼったパラグアイと,アルゼンチン,ブラジルの一部の広い範囲に住んでいた。…

【トゥピ】より

…ブラジルからアルゼンチン北部にまたがる海岸地帯,アマゾン川本流の上・下流域,マデイラ,タパジョス,シングー,トカンティンスの各支流域に住む。トゥピ・グアラニー語族に属するトゥピ語を話す諸部族の総称で,人口総数は不明。ヨーロッパ人の征服後,トゥピ語はブラジルのアマゾン流域で一つの共通語(リングア・ジェラル)となった。…

【ブラジル】より

…彼らは,生活様式によって,(1)熱帯雨林に住み焼畑いも栽培と漁労とで生活を営む人々,(2)狩猟採取によって生活を営む人々,に大別された。アマゾン川流域と海岸部一帯には,前者に属するトゥピ・グアラニー語族が分布していた。彼らは数百人の集落に分かれ,単一の長方形住居に共同生活をし,互いに戦闘を繰り返していた。…

※「トゥピ・グアラニー語族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」