ドリス(神話)(読み)どりす

世界大百科事典(旧版)内のドリス(神話)の言及

【ネレウス】より

…気質がやさしく賢明な老人で,同じく〈海の老人〉と呼ばれるプロテウスのように,予言の力と自分の姿をさまざまなものに変える力があった。彼にはオケアノス〈大洋〉の娘ドリスDōrisとのあいだにもうけた50人(または100人)の美しい娘たち(ネレイデスNērēidesと呼ばれる)があり,ふだんは海(とりわけエーゲ海)の底で,その娘たちに囲まれて日を送るとされた。ネレイデスのなかでは,海神ポセイドンの妃となったアンフィトリテ,英雄アキレウスの母となったテティス,単眼巨人キュクロプスのポリュフェモスに恋されたガラテイアなどが有名。…

※「ドリス(神話)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」