ド・ボーモン,L.(読み)どぼーもん

世界大百科事典内のド・ボーモン,L.の言及

【美女と野獣】より

…アバン・ギャルド映画《詩人の血》(1930)をつくり,また,中世の伝説的な恋物語《トリスタンとイゾルデ》を現代化したジャン・ドラノア監督の《悲恋》(1943)の脚本を書いたコクトーが,同じ年にドキュメンタリータッチのレジスタンス映画《鉄路の闘い》を撮るルネ・クレマン監督を〈技術顧問〉にしてつくった作品である。 冒頭のコクトー自筆の字幕が〈世界はいま,あらゆるものを破壊し去ろうと熱中しているが,おとぎ話が天国へ寝そべったまま連れていってくれた,あの少年時代の信頼感と素直さとを取りもどしたい〉と述べているように,ルプランス・ド・ボーモン夫人のおとぎ話をコクトー自身が脚色,《鉄路の闘い》のカメラマンでもあるアンリ・アルカン(撮影),画家でファッション・デザイナーのクリスティアン・ベラール(美術),ジョルジュ・オーリック(音楽)らの協力を得て,17世紀オランダの画家フェルメールの画をもとにしたといわれる画調で華麗かつ幻想的に描いている。ドイツの占領から解放されたフランス映画が再び外国市場への道を開くきっかけの一つとなった重要な作品である。…

※「ド・ボーモン,L.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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