世界大百科事典(旧版)内のナーガールジュニの言及
【インド美術】より
…仏教寺院(伽藍)は仏塔をまつる祠堂と僧侶の居住する僧院とを基本単位として構成され,初期のものは木造であったために現存せず,やや遅れて出現する石窟からその構造を推測しうる。最古の石窟は,アショーカ王とその孫がアージービカ派のためにビハール州のバラーバル,ナーガールジュニ両丘に造営したそれであり,前2世紀後期以降はことに西インドに集中して開かれた。その初期のものは木造建築を忠実に模している点に特色がある。…
【バラーバル】より
…インド東部,ビハール州のガヤー北方25kmにある石窟群。バラーバル丘には四つの石窟,隣接するナーガールジュニNāgārjuni丘には三つの石窟があり,インド最古の石窟として知られている。前者の3窟にはアショーカ王が,後者のすべてにはアショーカ王の孫のダシャラタ王がアージービカ教に寄進した旨の刻文がある。…
※「ナーガールジュニ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」