世界大百科事典(旧版)内のニッケル‐チタン合金の言及
【形状記憶効果】より
…結晶性の固相中における相変態の一種にマルテンサイト変態がある。マルテンサイト変態をする合金では,高温側で安定な相を母相,低温側で安定な相をマルテンサイト相と呼ぶ。マルテンサイト変態のうちとくに熱弾性型と呼ばれるものでは,マルテンサイト相で任意に変形しても,これを変態温度以上に加熱すれば,マルテンサイト相から母相への逆変態が起こり,元の母相の形に戻ってしまう。これが形状記憶効果である。これはマルテンサイト変態を利用した記憶効果(martensite memory)であるため〈マルメム効果marmem effect〉とも呼ばれる。…
※「ニッケル‐チタン合金」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」