ハイゼンベルクの不確定性関係(読み)はいぜんべるくのふかくていせいかんけい

世界大百科事典(旧版)内のハイゼンベルクの不確定性関係の言及

【交換関係】より

A,Bの不確定さをそれぞれ⊿A,⊿Bと表すと,不確定さの積は交換関係によって規定され,⊿A・⊿B>1/2|[A,B]|が導かれる。これをハイゼンベルクの不確定性関係という。また,物理量Aの時間変化Ȧは,ハミルトニアンHとの交換関係により,Ȧ=(i/ħ)[A,H]によって与えられる。…

【不確定性原理】より

…原子の中とウィルソン霧箱の中との電子の軌道の質的差異を求めて,ハイゼンベルクが27年に到達したのが,粒子の位置座標xと運動量pxとの測定誤差⊿x,⊿pxの間につねに成り立つ不等式, ⊿x・⊿px≧ħ/2 ……(1) である。これをハイゼンベルクの不確定性関係ともいう。ここにħ=1.05×10-34J・sはプランク定数hを2πで割ったものである。…

※「ハイゼンベルクの不確定性関係」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」