世界大百科事典(旧版)内のバシレイオス会則の言及
【修道院】より
…シリアの北方の荒涼たるカッパドキア地方に修道制を広めたのはアルメニアの主教エウスタティオスEustathios(300ころ‐377ころ)であるが,ここでは彼の勧めで修道士となったバシレイオスの方が歴史上著名である。バシレイオスはパコミウスと同様に集団的な共住主義と財産共有主義を修道生活の基盤とし,修道士の服従と従順および労働を重視し,それを戒律として書き残したが,この〈バシレイオス会則〉こそ東方正教会所属の修道院における基本準則となったものである。もちろん〈ユスティニアヌス法典〉の〈新勅令(ノウェラエ)〉の関係条文もビザンティン帝国の修道院を性格づけるのに大きな役割を果たした。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」