バルク粘性率(読み)ばるくねんせいりつ

世界大百科事典(旧版)内のバルク粘性率の言及

【粘性】より

…速度こう配が一定とみなせるような流れの場合には,z軸のまわりの角速度-(∂u/∂y)/2の回転運動と,x,y軸を45度だけ回転した方向に長短軸をもつ楕円へ半径が(∂u/∂y)/2の割合で伸縮する単純ひずみ運動の和とみなすことができる。一般的にいえば粘性による力はこのような変形に対して抵抗する応力(粘性応力)であって,とくにニュートンの法則に従う粘性流体(ニュートン流体という)では,静止時の圧力のほかに体積変形の速度に比例する(その比例定数をバルク粘性率という)等方的な応力と,純粋変形速度に比例する(比例定数μ)応力の和として現れる。ただし,通常の流体ではバルク粘性率は小さいので無視できる。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」