世界大百科事典(旧版)内のパッシェン,F.の言及
【黒体】より
…しかし,その意義は実験研究の初期には認識されず,結果がばらつき,また理論との不一致がいわれる原因となった。95年から,F.パッシェンは白金,酸化鉄,すす,炭素棒からの熱放射を測り外挿によって黒体の法則を見いだそうとし,これに対しW.ウィーンとO.ルンマーは厚い壁の空洞に小孔をあけ穴の面を黒体としてつかう空洞放射の実験を始めた。小孔に当たった放射は空洞に入り何度も反射を繰り返すうちにすべて吸収されてしまうのである。…
※「パッシェン,F.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」