世界大百科事典(旧版)内のパリ中央市場の言及
【卸売市場】より
…最も広義には,生産者と販売業者,販売業者相互,または販売業者と産業用需要者の間における取引,すなわち卸売取引が行われる空間的・時間的な広がりを意味する。しかし,一般的には,具体的な施設と制度を有して恒常的な卸売取引がなされる場(具体的市場)を指す。なかでも,青果物(野菜,果物),水産物,食肉といった生鮮食料品を中心とした商品について,現物を眼前に置きながら取引をする具体的な場所とそこにおける取引制度を称することが多い。…
【パリ】より
…後にグレーブ広場となるセーヌ川右岸の河岸に市場が開かれたが,ルイ6世は1137年にこの市場を当時シャンポーと呼ばれた場所に移転させて規模を拡大し,さらにフィリップ2世(在位1180‐1223)は,市外のサン・ラドル市場もそこに併せ,高い屋根の別棟を二つ建てた。これが1969年まで維持されたレ・アル(パリ中央市場)の起源である。このときレ・アルの周辺には,これまでシテ島内にあった肉屋や毛織物などの同職組合が移り,街路にそれぞれの業種の名を付した。…
※「パリ中央市場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」