ビユサンス,R.(読み)びゆさんす

世界大百科事典(旧版)内のビユサンス,R.の言及

【延髄】より

…延髄は脳幹の最も下方の部分にあたり,生命の維持に不可欠な呼吸や循環の調節を行う場所であり,下は脊髄に,上は橋(きよう)に続く。延髄という名称は本来,脊髄の延長を意味するところからきている。また延髄は球根のように膨らんでいるところから球という名称が用いられることがある。延髄の下方は脊髄最上端(第1頸神経の上縁)を境とする。上方の橋との境は下面では明りょうであるが,上面には境界はなく,第四脳室という脳脊髄液を入れる空間の底面となっている。…

【心臓】より

…江戸時代には胸部の疼痛を伴う病気を(しやく)と総称していたが,この中には心筋梗塞や狭心症も含まれていたと思われる。 ヨーロッパの近代医学で心臓と大動脈の病気についての知識が進歩したのは18世紀以後のことで,フランスのビユサンスRaymond Vieussens(1641‐1716)は大動脈弁閉鎖不全症,僧帽弁狭窄症,心囊水腫などについて,イタリアのランチシGiovanni Maria Lancisi(1654‐1720)は動脈瘤について,イギリスのヘバーデンWilliam Heberden(1710‐1801)は狭心症について病理解剖および臨床医学的に記述した。心臓病学の画期的な進歩はX線や心電計が発明された20世紀になってからのことである。…

※「ビユサンス,R.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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