ピグメンタリウス(読み)ぴぐめんたりうす

世界大百科事典(旧版)内のピグメンタリウスの言及

【医薬分業】より

…医療の行為のうち,患者を診断し,適切な処方箋を発行することを医師が責任をもって行い,処方箋に基づいて誤りなく医薬品の調製を薬剤師が行い,患者に交付するという医師・薬剤師の責任分担を明確にした制度をいう。ヨーロッパでは,早くから医薬の分化の萌芽があり,6世紀の文献上にすでに〈医師が処方し,ピグメンタリウスpigmentarius(薬剤師の前身と考えられる薬種商)が調剤する〉との記述が認められる。しかし医薬分業の制度がヨーロッパ全域に広がるのには長い年月を要した。…

【薬学】より


[薬学の歴史]
 薬学の成立を歴史的にたどるとすれば,その淵源はギリシア時代の〈調剤医師〉に求められる。医薬未分化の時代に,調剤医師と後世の薬史学者に呼ばれた,〈診断〉もすれば調剤も行ったギリシア・ローマ時代の医師は,やがて治療上必要な〈薬の調製〉という手仕事を,医薬原料である生薬類を扱っていた薬種商(ピグメンタリウスpigmentarius)にゆだねる風潮が起こってきた。6世紀の職業に関する著作に〈医師が処方しピグメンタリウスが調剤する〉という記載があるが,それはヨーロッパの一部のことで,広い範囲で医薬分業が行われたのは13世紀であるといわれている。…

※「ピグメンタリウス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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