ピサのレオナルド(読み)ぴさのれおなるど

世界大百科事典(旧版)内のピサのレオナルドの言及

【数学】より

…8世紀にはイスラム文化は地中海東部よりスペインにも及ぶようになるが,11世紀より13世紀にかけ,キリスト教徒は十字軍を組織して東方に遠征し,そこでも東西文化の接触が起こる。13世紀のフィボナッチ(ピサのレオナルド)は東方に旅行したイタリアの商人であるが,アラビアで行われていた計算技術や代数学を含む《算盤の書》(1202)を著した。そのころから代数学がイタリア,ついでヨーロッパ全土に知られ,漸次発達するようになる。…

【フィボナッチ】より

…キリスト教的ヨーロッパ世界が生んだ最初の偉大な数学者。レオナルド・ダ・ピサLeonardo da Pisa,レオナルド・ピサーノLeonardo Pisanoともいう。地中海地域の商業活動に携わるかたわら,高度に発達したアラビア数学の技法を身につけ,後世に大きな影響を与える著作を書いた。その名声は,時の神聖ローマ帝国皇帝フリードリヒ2世にも届き,晩年にはピサ共和国から〈卓越し学識あるレオナルド〉の名を与えられ,年金を供与されたことが記録に残されている。…

※「ピサのレオナルド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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