ファラデー電流(読み)ふぁらでーでんりゅう

世界大百科事典(旧版)内のファラデー電流の言及

【電極反応】より

…電極反応がいずれかの方向に進行すると,電極‐溶液界面を通して電荷が移動して電流が流れる。この電流を電解電流electrolytic currentまたはファラデー電流faradaic currentといい,その大きさは電極反応の速度に比例する。電池を構成している一組の電極のうち,アノードでは電極反応が酸化方向に進行し(アノード反応anodic reaction),カソードでは還元方向に進行する(カソード反応cathodic reaction)。…

【ボルタンメトリー】より

…この電流は残余電流といわれる。残余電流は主として,電解液に浸っている指示電極の表面の電荷に対応して電解液中の反対の電荷をもつイオンが電極に引きつけられる結果,イオンが液中を移動し,それに対応して回路を流れる充電電流(容量電流あるいは非ファラデー電流)による。電位が被電解物質に特定のある大きさを超えると電解が起こる。…

※「ファラデー電流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」