ファリスキ語(読み)ふぁりすきご

世界大百科事典(旧版)内のファリスキ語の言及

【イタリック語派】より

…インド・ヨーロッパ語族に属する一語派。通常オスク・ウンブリア語群Osco‐Umbrianとラテン・ファリスキ語群Latin‐Faliscanとに大別される。いずれも前1千年紀のイタリアで行われていた言語であるが,後者に属するラテン語が,その話し手たるローマ人の台頭とともに勢力を伸ばし,他のイタリック諸語を消滅へと追いやった。…

【ラテン語】より

…また,これに近い方言の痕跡もこの頃のローマに近い町の碑文に認められている。それはエトルリア領でもあったファレリFaleriiと呼ばれた町の住民の言語(ファリスキ語Falisci)である(これをラテン語とあわせてラテン・ファリスキ語群とも呼ばれる)。一例として,盃に刻まれた短文と,そのラテン語訳をあげると,foied uino pipafo cra carebo.(ファリスキ語)hodie uinum bibam cras carebo.(ラテン語)〈今日は・酒を・私は飲むだろう・明日は・(飲め)ないだろう。…

※「ファリスキ語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」