世界大百科事典(旧版)内のブデリアムの言及
【香料】より
… 乳香,没薬はこのように古代のエジプトやオリエントにおける香料の中心であるが,と同時に古代からインドへ送られている。インドでは,これとよく似た偽乳香(クンズル)と偽没薬(ググルすなわちブデリアム)を出し,インドの代表的な樹脂系香料であるが,これにアラビアの真正の乳香,没薬をそれぞれ適当量混じ,偽和加工した芳香樹脂として盛んに使用していた。そしてインドで加工された種々の樹脂系香料が,西方と東アジアとくに中国へ送られ,5~6世紀の中国人はこれを薫陸香と称し,インドとペルシアから伝来する樹脂系香料としている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」