ブルーマールト,A.(読み)ぶるーまーると

世界大百科事典(旧版)内のブルーマールト,A.の言及

【マニエリスム】より

…ただし,それはローマにおいてであり,フィレンツェではトスカナ公国の宮廷を中心に洗練された宮廷的マニエリスムが栄え,これはフランスのフォンテンブロー派,オーストリア,ボヘミアなどの宮廷芸術に伝わり,国際的マニエリスムとなった。以上のように,ミケランジェロの〈最後の審判〉(システィナ礼拝堂)やパオリナ礼拝堂を代表とするローマの反宗教改革的危機意識を表現するマニエリスム(セバスティアーノ・デル・ピオンボ,ダニエーレ・ダ・ボルテラDaniele da Volterra(1509‐66),ベヌスティMarcello Venusti(1512ころ‐79)など)を第1の潮流とすれば,メディチ家宮廷を中心とする耽美的マニエリスムとその国際的伝播(ブロンツィーノ,バザーリ,アルチンボルド,スプランヘル,ブルーマールトAbraham Bloemaert(1564‐1651),コルネリス・ファン・ハールレムCornelisz.van Haarlem(1562‐1638),ウィッテワールJoachim Wittewael(1560‐1638),ホルツィウス)は,もう一つのグループとしてとらえられよう。この第2の潮流の特色は,極端に洗練された美的感覚と技巧性,および文学的,教養主義的なアレゴリー表現である。…

※「ブルーマールト,A.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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