プリペアード・ピアノ(読み)ぷりぺあーどぴあの

世界大百科事典(旧版)内のプリペアード・ピアノの言及

【ケージ】より

…カウエル,シェーンベルクに学んだ後,1930年代末より打楽器アンサンブルを組織し,カリフォルニアを中心に演奏活動を行う。1942年にはニューヨークに移るが,この前後はM.カニンガムらのためのダンス音楽として,独特のリズム構造をもった,打楽器,弦にボルトや消しゴムを挟んだプリペアード・ピアノのための佳作を書いた。《ソナタとインタールード》(1946‐48)が代表的である。…

【ピアノ】より

…十二音音楽(シェーンベルク,ベルク,ウェーベルン)や第2次大戦後のメシアン,ブーレーズ,シュトックハウゼンらのミュジック・セリエルは,極度に精緻な構造性を追究した。一方,アメリカのケージは1938年にピアノ弦に異物を挿入して特殊な音響を生じさせるプリペアード・ピアノを考案,種々の内部奏法への道を開いた。彼はその後偶然性を導入し,52年には奏者がいわゆる演奏をまったく行わない《4分33秒》を発表,大戦後のヨーロッパと日本に大きな衝撃を与えた。…

※「プリペアード・ピアノ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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