ヘキサフルオロ白金酸キセノン(読み)へきさふるおろはっきんさんきせのん

世界大百科事典(旧版)内のヘキサフルオロ白金酸キセノンの言及

【希ガス化合物】より

…同じようなものに,ヒドロキノンC6H4(OH)2やフェノールC6H5OHとの間のクラスレート化合物3C6H4(OH)2・G(G=Ar,Kr,Xe),2C6H5OH・G(G=Kr,Xe,Rn)が知られている。 1962年カナダのバートレットN.Bartlettは,PtF6を取り扱っているとき得られたO2PtF6にヒントを得て,O2とXeの第一イオン化ポテンシャルの対比から,はじめてXeの化合物ヘキサフルオロ白金酸キセノンXePtF6を得ることに成功した。次いで同年,アメリカのクラーセンH.H.ClaassenらはXeとフッ素との反応から四フッ化キセノンXeF4の合成に成功した。…

【キセノン】より

…水和物Xe・5.76H2O(融点23.5℃,分解圧0.1℃で1.15気圧)や,ヒドロキノンとの間にXe・3C6H4(OH)2をつくるが,これらはクラスレート化合物であって,水分子やヒドロキノン分子の水素結合によって生ずる三次元網目構造の中にキセノン原子がとりこまれたもので,原子価結合のある真の化合物ではない。真の化合物としては,1962年カナダのバートレットN.Bartlettにより合成されたヘキサフルオロ白金酸キセノンXePtF6と,同年アメリカのクラーセンH.H.Claassenらにより合成された四フッ化キセノンXeF4が初めである。それ以後,フッ化物および酸化物を中心として,かなりの量の化合物がつくられている。…

※「ヘキサフルオロ白金酸キセノン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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