世界大百科事典(旧版)内のヘリウムフラッシュの言及
【恒星】より
…巨星になってからの進化も小質量星と大質量星とでは非常に異なる。小質量星の場合には,殻源がおとろえるとヘリウムの中心核に収縮が起こり,いよいよヘリウムから炭素を作る核反応が縮退核中で起こるようになり,それはヘリウムフラッシュという大爆発をひき起こす。球状星団のHR図に見られる水平分岐上にある星はヘリウムフラッシュの結果である。…
【天文学】より
…中心部の水素が消費され,ヘリウム中心核の周辺で殻状で水素を変換するようになると,中心核の密度は急激に増大し,逆に外側は急激に膨張して赤色巨星となる(図の2→3)。太陽程度の小質量のヘリウム核は電子縮退という状態にあって,やがてヘリウム3個から炭素を作る核反応が始まると,ヘリウム・フラッシュという大爆発を起こして外包をふき飛ばし,水平分枝へ飛ぶ。さらに,再び赤色超巨星へいくが,質量を放出し,中心の核燃焼は止まって,惑星状星雲期を経て白色矮星に冷却していく(図の4→5)ものと考えられる。…
※「ヘリウムフラッシュ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」