ベネディクトゥス[14世](読み)べねでぃくとぅす

世界大百科事典(旧版)内のベネディクトゥス[14世]の言及

【吸血鬼】より

…18世紀には,吸血鬼をめぐる哲学的論争がしきりに戦わされた。ボルテール,ドン・カルメDom Augustin Calmet(1672‐1757),教皇ベネディクトゥス14世などが啓蒙主義的理性の立場から,吸血鬼現象を社会学的・病理学的・心理学的不安もしくは疾病として解明しながら,土俗的後進地に蟠踞(ばんきよ)する吸血鬼信仰をあばき,追いつめ,退治する。一方,19世紀初頭のロマン主義者はふたたび吸血鬼を擁護し,ノディエやゲレスが,吸血鬼の心的実在性をめぐる論陣を張ったが,産業社会の趨勢はすみやかに人々の意識から吸血鬼を消し去った。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」