ペトルス(アミアンの)(読み)ぺとるす

世界大百科事典(旧版)内のペトルス(アミアンの)の言及

【十字軍】より

…ここに〈贖宥(しよくゆう)〉(罪のゆるしに伴うつぐないの免除)という精神的特権を付与された武装巡礼団が公式十字軍として,2世紀余にわたって断続的に中近東各地へ派遣されることになった。
【十字軍の構造,時代・地域区分,行軍ルート】
 アミアンの隠者ペトルスPetrusをカリスマ的指導者と仰ぐ北フランスとライン川沿岸地方の民衆約2万人が,自発的にエルサレム巡礼を目ざして結成した〈先発隊〉の出発(1096年7月)を最初として,公式・非公式,大小無数の武装・非武装の海外進出団体(単位集団当り数百人から20万人余)が続々として東方へ向かった。その構成員には,貴族的・政治的・侵略的性格の強い要素と,民衆的・宗教的・平和的性格を示す要素とが混在する〈二重構造〉が見られ,十字軍の全期間を通じてこの複合性は持続された。…

※「ペトルス(アミアンの)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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