ポッシビリスト(読み)ぽっしびりすと

世界大百科事典(旧版)内のポッシビリストの言及

【インターナショナル】より


[第二インターナショナル]
 1880年代になると,すでに息を吹きかえし労働組合組織の時代を迎えたフランスの労働者と,〈新組合運動〉が展開しつつあったイギリスの労働者が中心となって,具体的な労働条件の改善,とくに8時間労働日の実現をめざす国際会議が開かれるに至った。その3回目が89年7月,パリで開催されたが,主としてフランス社会主義運動内部の対立から,それまで主導権を取ってきていた〈ポッシビリスト(可能派)〉(分権的な組織論に立ち,ブルジョア政党との連携も辞さず可能な改良をめざす)の大会と,エンゲルスが支援した〈マルクス主義者〉の大会が,同時並行して開かれることになった。19ヵ国,約180名の外国代表を迎えた後者のほうが,国際的には重みがあり,これが事実上,第二インターナショナルの創立大会となった。…

※「ポッシビリスト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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