ポルフュリテス(読み)ぽるふゅりてす

世界大百科事典(旧版)内のポルフュリテスの言及

【紫】より

…そのうちプルプラ(英語のpurple,フランス語のpourpreなどの語源)は,その色の染料が高価なので,これで染めた絹布はとくに貴重視され,古代ローマ時代には皇室の専用品となった。皇室関係の肖像や石棺にはこの色をしたエジプト産の石材,ポルフュリテスporphyritesが用いられたし,6世紀ごろまでのキリスト像の衣はこの色をしている。また中世末期までの高貴な写本に用いられた羊皮紙も,この色で染められている(《ウィーン創世記》など)。…

※「ポルフュリテス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」