ポンド切下げ(読み)ぽんどきりさげ

世界大百科事典(旧版)内のポンド切下げの言及

【イギリス】より

…したがって戦後,政権を担当したアトリー労働党政府(1945‐51)は戦時の遺産である統制経済の下で輸入の制限と輸出の拡大につとめねばならなかった。1949年に断行された大幅なポンド切下げ(対米4.03ドルから2.80ドルに)の効果と翌年勃発した朝鮮戦争の影響をうけて,輸出は伸び生産は活況を呈したので,統制経済はしだいに緩和され,イギリス経済は平時の状態に帰ったのである。この時期の労働党政府の経済政策で注目すべきは,一つはベバリッジ報告の線にそう広範な社会保障計画と完全雇用維持政策によって,高度の福祉国家の建設を目指したことである。…

【平価】より

…金本位制のもとでは,各国通貨一単位は一定量の金で表示され,通貨の金価値保証が行われた。中央銀行は,その国の通貨をいつでもその定められた比率での金との交換を保証した。この一定交換比率のことを法定平価mint par (mint par of exchange),または金平価gold parという。第2次大戦後のIMF体制のもとでは,この法定平価は1オンス=35ドルであった。これは,法律によって定められたドルとの交換比率,ドル表示の金の公定価格である。…

※「ポンド切下げ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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