世界大百科事典(旧版)内のマックレーキングの言及
【ジャーナリズム】より
…とくに《万朝報》の用紙がうす桃色だったこともあって赤新聞とさげすまれたが,これは既成体制の選良層が放ったものであった。 前世紀末のアメリカでは,行政機構の腐敗や独占資本の権勢を公衆にむかって告発するマックレーキングmuckrakingという報道活動がおこなわれた。すきで悪臭ふんぷんたる堆肥をはねあげる,という意味の農夫のことばから呼ばれたこの活動に参加したマックレーカーたちのなかには,のちにリアリズムの長編作家となったシオドア・ドライザーやジャック・ロンドンがおり,アプトン・シンクレアのように生涯を独占資本主義とその文化を批判する作品活動にささげる筆者も生まれた。…
※「マックレーキング」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」