マユンガナシ(読み)まゆんがなし

世界大百科事典(旧版)内のマユンガナシの言及

【沖縄[県]】より

…沖縄島北部のシヌグや宮古島や大神島のウヤガン,あるいは12年目ごとに行う久高島のイザイホーの祭りなどは,特に古い巫女の歌舞を残している。また,村々の祭りに海のかなたのニライの国から仮装神が来訪する儀礼を伝える村が各地にあり,八重山列島の収穫祭に出現するアカマタ・クロマタや,年替りの節祭に出現するマユンガナシなどは特に名高い。芸能化したものでは,八重山列島に多い弥勒踊があるが,これはニライから稲,アワをもたらす弥勒のおとずれを歌と踊りで示すものである。…

【川平湾】より

…1951年から世界でも珍しい黒真珠の養殖が開始された。湾に隣接する川平村落は歴史も古く,旧暦9月に行われる来訪神マユンガナシの祭祀は,よく知られている。また,マラリアで廃絶した集落の多い石垣島では,その禍いより生き延びてきた数少ない集落の一つでもある。…

【来訪神】より

…日本の来訪神には三つの形態がある。ひとつは仮面仮装した異形の姿で来訪するものであって,秋田のナマハゲ,能登のアマメハギ,三陸のナモミ,ヒガタタクリ,甑島(こしきじま)のトシドン,吐噶喇列島悪石島のボセ,宮古のパーント,八重山のアンガマ,アカマタ・クロマタ,ミルク(弥勒),マユンガナシ,フサマラーなどがある。仮面仮装する者の多くは若者であり,また特別の資格を備えた村人である。…

※「マユンガナシ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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