世界大百科事典(旧版)内のムバーラク(エジプト)の言及
【エジプト】より
…その後エジプトは,60年代に,アメリカの南北戦争を契機として綿作と綿花貿易を飛躍的に拡大させ,良質の綿花の単作供給市場として特化してゆくこととなる。こうした経済的社会的変化に対応して,土地法・商法その他の法制の洋式化も進行したが,思想の面ではタフターウィーやアリー・ムバーラクのように自立的な近代化を志向する人びとも現れた。 第3代のサイード・パシャ(在位1854‐63)が認可してイスマーイール・パシャ(在位1863‐79)のもとにフランス人レセップスが69年に開いたスエズ運河は,エジプトの戦略的地位の重要性を飛躍的に高め,かえって災いを招くことになった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」