メージャー,J.(読み)めーじゃー

世界大百科事典(旧版)内のメージャー,J.の言及

【イギリス】より

…ロンドン都GLC(Greater London Council)など大都市広域自治体の廃止や,起源をエリザベス朝にさかのぼる自治体財源の固定資産税(レート)の廃止,それに代わるコミュニティ・チャージと呼ばれる均等割税制の導入など,一連の思い切った改革を順次導入した。しかし,コミュニティ・チャージに対する国民や保守党内からの反発が結局サッチャー退陣を招いたという事情もあり,後を継いだメージャーJohn Major(1943‐ )保守党政権はチャージを撤廃し,カウンシル・タックスという名称で従来のレートを大筋で復活するなど,一部で軌道修正を行うと同時に,日本でいえば都道府県―市町村という二層構造そのものの是非を含めた,地方自治構造全体の見直しに着手した。しかし,その改革が十分に定着する間もなく,97年5月の総選挙で,スコットランドとウェールズへの大幅な権限委譲Devolutionやロンドン広域行政の回復などを公約に掲げる労働党が圧勝することになる。…

【保守党】より

…中核的支持基盤は財界,中産階級,農村部上層にあるが,90年代の調査によれば労働者階級の4割程度が同党支持に回る。党首は上院有力貴族の意向,下院の動向,首相指名などをもとに〈浮上〉するのが伝統とされたが,1965年および74年の改革で党下院議員による厳格な投票制が確立され,サッチャーやメージャーJohn Major(1943‐ )ら新しいタイプの党首の登場を促した。 世界で最も早く近代化が始まり,強力な民衆的組織政党を発達させたイギリスで,保守を正面に掲げる党が今日まで強固な政党として存続してきたのはなぜかが,ときに問題になる。…

※「メージャー,J.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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