世界大百科事典(旧版)内のモンフェラートの言及
【ピエモンテ[州]】より
…農業に関しては,過疎の進む山岳地域での,生産性の低い,小麦,牧畜を中心とする零細な農業経営から,ノバラ,ベルチェリ両県にまたがるポー川流域の灌漑の行き届いた平野での資本主義的大経営による米作(全国の生産高の半分以上を占める)まで多様で,第2次世界大戦後は,リンゴ,ナシなどの果物やピーマン,セロリなどの野菜栽培も顕著である。州中央部のモンフェラートMonferratoや南部のランゲLangheの丘陵はブドウ畑で覆われ,質の高いブドウ酒を生産している。 工業は,19世紀にビエラの毛織物工業をはじめとする北部丘陵地域での繊維工業が,豊富な水力を背景にして,この地方の工業化に先鞭をつけたが,19世紀末に設立されたトリノのフィアット社は南イタリアから流入する労働力を吸収して,とくに第2次世界大戦後の成長が著しい。…
※「モンフェラート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」