ラポルテ,O.(読み)らぽるて

世界大百科事典(旧版)内のラポルテ,O.の言及

【パリティ】より


[量子力学におけるパリティ]
 もともとパリティという概念は,量子力学において,原子のある準位の波動関数Ψ(r1r2,……,rn)の空間反転Pに対する変換性, PΨ(r1,……,rn)=Ψ(-r1,……,-rn)  =±Ψ(r1,……,rn)を示すために,アメリカのウィグナーEugene Paul Wigner(1902‐95)が導入したもので,各粒子の軌道角運動量をħ(プランク定数を2πで割ったもの)を単位としてl1,l2,……とすると,パリティはとなる。ドイツのラポルテOtto Laporteは原子からの電気二極放射に際し,liが奇数だけ変化するという規則を見いだしていたが(ラポルテの規則),これを用いれば原子の準位をパリティによって分類することができる。他方,物理量に対応する演算子のパリティは古典力学と同様に定義される。…

※「ラポルテ,O.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android