世界大百科事典(旧版)内のランジス公益市場の言及
【卸売市場】より
…こうしたせり取引原則が一般化するのは,日本においても〈中央卸売市場法〉以後のことで,それまでは,前述したように多数の問屋が個別に相対販売をしていた。欧米においては,今日でもせり取引はむしろ例外であり,パリのランジス公益市場のように,日本の築地市場などより大規模なものであっても,生産者から委託された多数の卸売業者が小売商等に相対で販売するか,生産者の直売という取引方法が主流になっている。もっとも,日本でも水産物のように,冷凍品の増大により,例外としてしか認められない卸売業者からの相対販売がせり販売を上回るようになってきたものもあり,せり取引を今後とも固定的なものとしてとらえることはできなくなってきている。…
※「ランジス公益市場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」