ラーウィー(読み)らーうぃー

世界大百科事典(旧版)内のラーウィーの言及

【アラブ文学】より


[ジャーヒリーヤ時代]
 この時代の文学の中心をなすものは詩であり,韻律,言語,修辞などの面ですでに完成された詩となっている。アラブ古詩を収集し,記録にとどめたのは後のラーウィーrāwī(口伝家)たちであるが,口伝の過程で元の姿に変更を加えたり,削除したりしているため,現代になってマーガリュースD.S.Margoliouthやターハー・フサインなどによって後世の偽作であるとの意見が出された。しかし今日では,作品や詩人の存在の真正さを全面的に否定するのは極論にすぎるという考えが支配的になっている。…

※「ラーウィー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」