ルーマン,N.(読み)るーまん

世界大百科事典(旧版)内のルーマン,N.の言及

【機能主義】より

…一般システム理論は,機械システムや有機体システムから抽出された原理をただアナロジーとして社会システムにあてはめるというのではなく,機械システム,有機体システム,社会システムがその一定側面に関して同型性isomorphismをもつと仮定し,その共通原理を定式化しようとするものである。社会システムの理論は,1950年代いらい,T.パーソンズ,レビM.J.Levy(1918‐ ),ホマンズG.C.Homans(1910‐89),ルーマンN.Luhmann(1927‐ ),その他多くの人々によってさまざまな方向に発展をとげて現在にいたっている。
[構造‐機能分析]
 パーソンズによって創始され,その後多くの人々によって彫琢された構造‐機能分析は,上述した機能主義のテーゼに〈構造〉の概念を導入し,現行の構造のもとでシステムの構成諸要素が機能的必要の充足(または〈システム問題〉の解決ともいう)を達成しうるならば当該構造は存続しうるけれども,そうでないならば当該構造はシステム問題をよりよく解決しうるようななんらかの新しい構造にむかって変動する,という命題を立てる。…

【法現象学】より

…アムズレクP.Amselekは《現象学的方法と法理論》(1964)で純粋法学を現象学の形相的還元の方法に近いものとしつつも,この方法に拠る法の現象学と超越的還元の方法に拠る法理論の現象学との区別の必要を論じたが,その超越的還元はフッサールのとは違い,法現象に対する法律家の実践態度の記述にすぎない。戦後フッサール現象学の研究は著しく進み,とくに中・後期の思想が注目され,間主観的世界の現象学や実存現象が展開され,その多方面にわたる現代的展開の流れの上にロイペンW.Luijpenの《自然法の現象学》(1967)や,シュッツA.SchützやT.パーソンズの機能主義・構造主義を批判的に継承したルーマンN.Luhmannの《法社会学》(1972)がある。また過去の法現象学の批判的再検討としてゴヤール・ファーブルS.Goyard‐Fabreの《法現象学批判論》(1972)がある。…

【法社会学】より

…これはウェーバーやR.パウンドに発し,現代法社会学の主要な潮流の一つとなっている。ガイガーTheodor GeigerやルーマンNiklas Luhmannがその例である。 また異質な社会との接触も,その社会と法の総体的把握の必要性を感じさせた。…

※「ルーマン,N.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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