ロカルノ体制(読み)ろかるのたいせい

世界大百科事典(旧版)内のロカルノ体制の言及

【ロカルノ条約】より


[内容]
 相互に関連したこれら諸協定の中核は,10ヵ条よりなるライン条約である。これにより,締約国は個別的にも集団的にも,ラインラントの非武装化を含めてドイツ西部国境の現状維持を保障し,フランス,ドイツ,ベルギーは相互不可侵と紛争の平和的解決を約し,さらにイギリス,イタリアが保障国を引き受ける,という地域的集団安全保障の体制(いわゆるロカルノ体制)が成立した。ところがドイツの東部国境については,ドイツとポーランド,ドイツとチェコスロバキアの間の仲裁裁判条約以外には,現状維持の手段についての何らの取決めもなされず,ドイツによる国境改訂の余地を残していた。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」