世界大百科事典(旧版)内のローマ皇帝の言及
【皇帝】より
…なお近代では,ピョートル大帝が,tsar’称号を廃して,代りに西方のimperatorを公式称号に採用したけれども,tsar’称号は依然として民間で存続した。(3)王を意味した古典ギリシア語バシレウスbasileusはビザンティン帝国ではローマ皇帝を指すようになり,かかるものとしてビザンティン皇帝がみずから帯びた。これは,〈ビザンティン帝国〉という名称は近代になって与えられた呼称にすぎず,〈ビザンティン帝国〉とよばれるものは,古代ローマ帝国の中世における連続体であり,みずからを〈ローマ帝国〉と考えていたことからの当然の帰結であった。…
※「ローマ皇帝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」