朝日日本歴史人物事典 「ヴァーベック」の解説
ヴァーベック
生年:1863
明治期の米国聖公会女性宣教師,立教女学校教師。G.H.F.フルベッキ夫妻の次女で,長崎生まれ。生後半月で他界した長女と同名。フルベッキの他の子どもたちと同様に,フルベッキの盟友C.M.ウイリアムズから受洗。米国オークランドで代数学,幾何学,ラテン語を学び高校卒業後,自ら志望した同派宣教師として明治16(1883)年20歳で来日し,父の逝去を見届ける同31年まで立教女学校で音楽と英語を教えた。翌年,かつて帝国大学法科大学で英米法を教えていたH.T.テリー(エール大教授)と結婚。特にその音楽指導は評価が高く,生徒から敬慕された。<参考文献>『立教女学院百年史資料集』
(大江満)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報