世界大百科事典(旧版)内の一乗開会の言及
【一乗】より
…法華・勝鬘・華厳等の大乗経典の所説で,とくに《法華経》(方便品)は,三乗の教えを方便の権説とし,一乗の教えのみが真実説であり,三乗教も究極的にはこの一乗教に帰するものであることを明らかにしたので有名。これを《法華経》の〈一乗開会(かいえ)〉という。中国唐代以来,天台宗・華厳宗と法相宗との間で,三乗・一乗の方便・真実を争う議論がくりかえされ,これを三一権実論争という。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」