世界大百科事典(旧版)内の一斉指導の言及
【学校】より
…イギリスのベルAndrew Bell(1753‐1832)とランカスターJoseph Lancaster(1778‐1838)は,数百人の生徒を集めた学校で,祈禱・朗唱などは一人の教師が指導し,進度に応ずる必要のある科目の場合はいくつかのグループに分け,学力の高い年長者を助教monitorとして指導にあたらせる方式をとり,これがベル=ランカスター方式(またはモニトリアル・システム)と呼ばれ,産業革命以後に採用された。しかし義務教育の普及とともに組織だった教員養成がすすみ,数十人の学級編成がとられるようになったが,一斉指導の方式は引き継がれた。日本でも,個別に手習いを指導していた寺子屋から近代学校への転換のさい,一斉指導に切り替えられた。…
※「一斉指導」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」