世界大百科事典(旧版)内の一枚岩主義の言及
【共産党】より
…(3)革命の戦略も,ソ連の経験や現存するソ連をモデルとするものであり,〈一国社会主義の勝利〉→〈ソビエト社会主義世界連邦〉(第6回大会綱領,1928)として構想されていた。(4)以上を貫通する発想として思想的一枚岩主義monolithism,または中央集権主義centralismがあり,異端にたいする極端な不寛容,理論上の権威主義,便宜主義(政治至上主義,引用主義,教条主義),理論水準の低下(経済主義,基底還元主義,マルクス=レーニン主義の教義問答集化)を,全体として免れえなかった。
[現代の共産党]
以上のような路線面でも組織的にもスターリン・ソ連共産党―コミンテルン(第2次大戦後はコミンフォルム)の一枚岩主義から各国共産党が解放されはじめるのは,1935年のコミンテルン第7回大会を出発点とし,人民戦線,スペイン内乱,レジスタンスの経験をくぐったのち,50年代の半ばからである。…
※「一枚岩主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」