世界大百科事典(旧版)内の一次産品総合プログラムの言及
【一次産品問題】より
…スズについては協定があったが,90年に解散した。新国際経済秩序(NIEO)による一次産品総合プログラムは,世界的規模での統一的国際商品協定創設の要求といってよい。1989年にはUNCTADの主導により,一次産品の価格安定をめざす一次産品共通基金が発足した。…
【新国際経済秩序】より
…この要求の具体的内容はきわめて多岐にわたっており統一的体系を有しているとは言いがたいが,その中心は,贈与の増加を中心とする先進国からの〈資金援助の拡大〉と,交易条件改善のための〈一次産品価格の高位安定化〉である。これらは,その後UNCTAD(アンクタツド)における一次産品総合プログラムの実施要求をはじめ,多くの場面で南側諸国の行動基準となった。 NIEOに対してはさまざまな評価が下されており,輸出商品に対する市場機構を無視した政治力による高価格の設定や,非経済的手段による外貨獲得の保証は,本質的な南北問題の解決とはならないとの批判もある。…
※「一次産品総合プログラム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」