丁場(読み)ちょうば

世界大百科事典(旧版)内の丁場の言及

【御手伝普請】より

…宝永期(1704‐11)の大和川改修,寛保期(1741‐44)の関東水害地(寛保2年江戸洪水)の河川・堤防修築,宝暦期(1751‐64)の薩摩藩による木曾川・長良川・揖斐川3川の治水工事(宝暦治水事件)等はその代表例である。こののち安永・天明期(1772‐89)にかけて大名の普請役のあり方は大きく変貌し,工事はすべて幕府の監督下に施工され,その間御手伝方(藩)はなんら関与することなく,竣工間近になって形式的に丁場(工事担当区域)を受け取り,数日後に引き渡し,工費を上納するのみの存在となった。寛政期(1789‐1801)以降御手伝の方式はさらに簡略化され,丁場の受渡しも行われなくなる。…

【職業神】より

…とくに石垣石屋や,石像,石塔,鳥居などをつくる細工石屋などの町石屋は,大工などと同じように太子講を組んで聖徳太子の忌日をまつり日として順番に宿をつとめてまつりをした。だが丁場(ちようば)と呼ばれる石切場で石材採掘をする山石屋のあいだでは山の神をまつる風習があり,11月7日に丁場にぼた餅,神酒を供えてまつり一日仕事を休む。 冶金,鋳金,鍛鉄の業,すなわち鑪師(たたらし)や鋳物師(いもじ),鍛冶屋の神としてその信仰のもっともいちじるしいのは荒神,稲荷神,金屋子神(かなやごがみ)である。…

※「丁場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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