七つの秘跡(読み)ななつのひせき

世界大百科事典(旧版)内の七つの秘跡の言及

【サクラメント】より

…プロテスタントの諸教会にとって救いとなるキリストとの出会いは,ことばによる宣教を信仰をもって受け入れることが主となり,サクラメントは教派によって異なるが,普通は洗礼と聖餐を残すのみとなった。宗教改革の直後に開かれたトリエント公会議(1545‐63)では,改革者個人の信仰が教会の信仰の伝統から逸脱していないかを検討することに主力が注がれ,特にルター(1546没)によって否定されたミサの奉献sacrificiumとしての性格や,七つの秘跡とそれによってもたらされる恩恵の効果などがトマスの神学によって詳細に規定された。しかし,これによって一般のサクラメント理解は,プロテスタント側には〈信仰のみ,聖書のみsola fide,sola scriptura〉を助長させることになり,カトリック側には恩恵を受ける単なる手段として見る傾向と実践を強める結果になったことも見逃すことはできない。…

※「七つの秘跡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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