七所もらい(読み)ななところもらい

世界大百科事典(旧版)内の七所もらいの言及

【贈物】より

香奠(こうでん)と餞別(せんべつ)は金銭的援助の性格が強いが,産見舞,通夜見舞,忌中見舞,病気見舞,火事見舞,留守見舞などやはりいずれも食物が多用され,大勢の者が持ち寄った食物の力で当該者の不安な状況を支えるといった呪的な性格を帯びている。七つの年祝に子どもが近隣七軒から雑炊をもらい回る〈七所もらい〉なども同様の習俗である。ただし通過儀礼の際の贈答品は食物に限られてはおらず,妊娠祝の岩田帯,出産の産着,成人式のふんどしや腰巻,結婚祝の帯や下駄,還暦の赤い帽子と袖なしなど一連の衣類が古くから用いられたが,これは単なる祝福のしるしではなく地位や身分の変更を社会的に承認するしるしでもあったとされている。…

※「七所もらい」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

1969年から続く英国の文学賞「ブッカー賞」の翻訳書部門で、他言語から英語に翻訳された優れた作品に贈られる。翻訳者の仕事を重視し、賞金5万ポンド(約970万円)は作家と翻訳者で折半される。2005年...

国際ブッカー賞の用語解説を読む