世界大百科事典(旧版)内の三ヵ所糸割符仲間の言及
【糸割符】より
…それまでポルトガル船が日本貿易を独占し(南蛮貿易),多額の日本銀が流出していたが,徳川家康が将軍となって幕府を開くや,直ちに主要輸入品である白糸貿易の統制に乗りだし,1604年(慶長9)堺,京都,長崎の3都市の頭人クラスの町人を糸割符年寄に任命した。この年寄を中心に富裕な町人層が仲間を組織し(三ヵ所糸割符仲間という),白糸値段について糸割符年寄を中心にポルトガル商人と協議して決定した。糸割符仲間はその白糸を独占的に一括購入し,国内の糸商人や織屋その他貿易商人に売却した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」