三井家同族会(読み)みついけどうぞくかい

世界大百科事典(旧版)内の三井家同族会の言及

【三井財閥】より

…やがて88年の官営三池炭鉱の払下げや鐘淵紡績,王子製紙,芝浦製作所(東芝),富岡製糸場など産業への投資を拡大し,政商から財閥への脱皮が進んだ。93年三井家大元方に代わる本部統轄機関として三井家同族会が設立され,その傘下で三井銀行,三井物産,三井鉱山,三井呉服店の4直轄事業がそれぞれ合名会社に改組された。日清戦争後へかけて,中上川(なかみがわ)彦次郎を重役とする三井銀行は5大都市銀行のトップを切り,益田孝の下で三井物産は石炭・綿花・綿糸・生糸・機械等を基軸商品に総合商社へ飛躍し,また団琢磨の下で三井鉱山は石炭採掘を中心に三池から筑豊へ進出し,これらの多角的事業部門は資本所有者三井家同族会によって有機的に統轄されていた。…

※「三井家同族会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」