三時説(読み)さんじせつ

世界大百科事典(旧版)内の三時説の言及

【慧思】より

…548年から,頓悟の体験にもとづく大乗仏教のあり方を山東・河南の各地で説いたが,仏教界の激しい迫害にあい,当時の社会の末世的現実に対する深刻な危機意識と相まって護法への情熱をもやす。558年の作という《立誓願文》にはその情熱があふれ,正法五百年,像法千年,末法万年の三時説と末法思想が中国で最初に見える。その後,大蘇山に入り,さらに南岳に移って智顗(ちぎ)をはじめ多くの弟子を養成し,陳王朝から尊敬された。…

※「三時説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

一粒万倍日

一粒の種子をまけば万倍になって実るという意味から,種まき,貸付け,仕入れ,投資などを行えば利益が多いとされる日。正月は丑(うし),午(うま)の日,2月は寅(とら),酉(とり)の日というように月によって...

一粒万倍日の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android