世界大百科事典(旧版)内の三犯の言及
【大犯三箇条】より
…一方,諸国の御家人が交代で上京して勤務する京都大番役の制度が解体したことによって,守護の大番催促は有名無実となった。その後,守護検断の対象となる犯罪にも整理変更が加えられたらしく,15世紀前半の応永・永享ごろには放火,殺人,盗みの三犯を大犯三箇条とよぶようになり,これが定法として17世紀に入るまで維持された。こうして,放火,殺人,盗みの三犯は守護の検断事項として定着すると同時に,重大犯罪の代表とみなされて,この三犯の犯人は死罪に処するのが定法となった。…
※「三犯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」