三白工業(読み)さんぱくこうぎょう

世界大百科事典(旧版)内の三白工業の言及

【大韓民国】より

…アメリカの影響下で朝鮮民主主義人民共和国の土地改革と対抗しつつ1950年から実施された農地改革は,農家経済の自立と農業生産力の増進による農民生活の向上という目的を達成できず,むしろアメリカの余剰農産物援助に圧迫されて,〈春窮麦嶺〉と称する端境期には〈絶糧農家〉すら生じた。工業生産の面では,小麦,砂糖,綿花等の援助物資を加工する〈三白工業〉(製粉業,製糖業,綿工業)が成長し,政権と癒着した三星財閥等の〈特恵財閥〉の肥大化をもたらしたが,重化学工業の発展はみられず,経済構造は全体として著しく均衡を失していた。50年代末にアメリカの援助が削減に向かうとともに経済的危機が深刻化し,これが李政権崩壊の一つの背景となった。…

※「三白工業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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