三絃(読み)さんげん

世界大百科事典(旧版)内の三絃の言及

【音楽】より


【音楽とは何か】
 音楽は絵画や彫刻とともに人類の始源までさかのぼりうる創造的な営みの一部であるが,絵画や彫刻が視覚的に訴えかける空間的な形象性を特徴とするのに対して,音楽は聴覚を媒介として,時間的に展開され把持される意味を形づくる。音の強弱,高低,色彩,リズム的な継起,一定のパターンによる反復や変形などがその意味形成の手段となり,同時にその意味を認める心的な働きがあって,音楽は成立する。その意味で,音楽は語られる言語と多くの共通面をもっている。…

【箏】より

…伽倻国が滅亡した後,于勒が伽倻琴を携えて新羅に投じ,以後宮廷の宴饗楽として伽倻琴音楽が栄えた。新羅統一以後,伽倻琴は玄琴,琵琶とともに〈三絃〉と称する代表的弦楽器となり,〈三竹〉(大笒(たいきん),中笒,小笒)と称する縦笛や,拍板,大鼓といっしょに歌舞の伴奏に用いられた。高麗,李朝を通じて伽倻琴は代表的な郷楽(唐楽に対応するもので朝鮮固有の音楽)楽器として広く愛用されたが,とくに李朝中期から盛んになった芸術的声楽曲である〈歌曲〉では,玄琴とともに重要な伴奏楽器として用いられている。…

※「三絃」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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